インプラントの割れの原因と治療方法
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インプラントの割れに関する悩みを専門医が解説!
Q:上の両奥歯にインプラントを入れて約8年になります。
ある日の食事後、何気なく舌で歯を触ってみると、インプラントに変えた歯が割れている感覚がありました。どのくらい割れているのかは鏡からは確認できませんでした。
このまま放置していても問題はないでしょうか。
A.インプラントの割れに関する悩みへの梅田先生からの回答:
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理事長 梅田和徳
- 歯学博士 日本口腔インプラント学会専門医
- 日本歯科大学新潟生命歯学部 口腔インプラント科臨床講師
- 日本歯科大学附属病院 総合診療科 臨床講師
- 国際インプラント学会認定医 その他資格多数
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インプラントは耐久性に優れた治療方法ですが、永久的に強度が保たれるわけでは決してありません。
骨の中に埋め込んだインプラントそのものが問題なくても、上の歯の部分は他の天然と歯同様に、時間の経過とともに咬耗して薄くなってきます。
天然歯には歯根膜と言う緩衝材があるので咬合した際に少し沈んでくれますが、インプラントは骨と直接強固に結合しているため、緩衝がありません。ですので、上部構造部分にストレスがかかりやすく減りが速いと言われています。
ただし近年はジルコニアなどの審美的で強度のある材料が数多くありますので、そういったストレスにも強くなってきています。
保証の有無や、要因・治療場所によって大きく左右するため費用は一概にいえませんが、インプラントが割れたまま放置していると、隙間に汚れが蓄積し、炎症などを引き起こすリスクが高まります。
早期に受診すれば、簡単な処置で済むことも多いため、割れや異変を感じたら早期に専門医へ受診することが重要です。
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インプラントの割れの原因をより詳しく解説
インプラントも長期間使用していると、トラブルが発生することもあります。その中でも割と軽いトラブルとして「被せ物の人工歯(上部構造)の破折」があります。インプラントの上部に取り付けている歯の部分が欠けたり割れたりするトラブルです。
患者様は「インプラントが割れた!」と驚かれるかもしれませんが、インプラントが割れたのではなく上の歯が割れただけなので、焦らないでください。
“インプラントの割れ”その原因とは?
原因1 食いしばりや歯ぎしりなどによる上部構造の磨耗
インプラントは天然歯にある歯根膜というクッションがなく、歯にかかる衝撃や負荷が逃げにくくなっています。なので、上部構造にかかる負担は天然歯より大きく、すり減ってしまうのも早い。特に、食いしばりが強く歯ぎしりの習癖がある方の場合、さらにすり減りやすくなります。摩耗して薄くなると、ちょっとした衝撃でパキッと割れてしまいます。
過度な食いしばりや歯ぎしりがある場合、噛み合わせに問題がある可能性もありますので、噛み合わせの調整が必要になることもあります。
原因2 人工歯の素材の強度
インプラントに被せる人工歯の素材もさまざま。前歯なのか、奥歯なのかで変わる機能性や審美性とのバランスなどによって素材のチョイスが異なってきます。もちろん、予算によっても。
現在は審美性の高いジルコニアなどの開発により、中に金属フレームを入れずに人工歯をつくることが多くなってきました。ご自身の歯をよく見ていただくとわかるかと思いますが、歯というものは完全に白またはクリーム色なのではなく、少しだけ透明度があります。
ジルコニアは当初不透明で天然歯と並べると不自然だったのですが、最近のジルコニアは透明度があるものが数多く開発されてきました。ですので、ジルコニアの上に陶材を盛らずとも色付けだけで完成します。前歯はともかく、奥歯のように咬合負担の大きな歯であればこれで十分なのです。
インプラントの割れの治療方法をより詳しく解説
“上部構造の破折”その解決方法とは?
基本的には上部構造を取り外して作り直すという処置になります。原因として、該当の歯に過度な負荷がかかっている場合は、噛み合わせの調整なども必要です。
「インプラントの割れ」などの失敗を避けるために必要なこと
今回のケースのように歯がすり減って割れてくれるということは、インプラント体にかかる過剰な負担を逃がしてくれたということでもありますね。良くも悪くも、インプラントは良く噛めますので材質の選択や咬合調整、そして定期的なチェック&メインテナンスが重要なのです。
割れたまま放置するのは厳禁!噛み合う相手の歯が伸びてきたり、隙間に汚れがたまって感染症を引き起こしたりします。早期であれば簡単なリペアで済むこともありますので、なるべく早く歯科医師にご相談ください。
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- 日本歯科大学新潟生命歯学部 口腔インプラント科臨床講師
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