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インプラント治療は、決して安価な治療ではありません。治療直後のような、良好な状態を長く維持していくことは、患者さまにとっても歯科医師にとっても切に望むことです。
そのためには、まず治療後も継続的にケアを行っていく必要があります。歯の良好な噛み合わせが全身状態の健康にも影響を与えることは、今や常識。予防歯科の観点に沿って、しっかりとケアを行い、歯の健康から全身の健康を目指していくことが重要となります。
状態の悪くなった歯や欠損した歯などを、元のように噛める状態にし、かつ見た目も元のような状態に回復させること、これこそがインプラント治療の目的になります。
それだけに、「治療が無事に終了すること」自体をインプラントのゴールと捉えてしまう方は非常に多くいらっしゃいます。
しかしながら、治療の終了がインプラントの真のゴールではありません。長期にわたって問題のない噛み合わせを実現させ、継続させることこそが、インプラント治療の最終的なゴールなのです。
治療から数年たたないうちに、インプラントに重大な不具合が出てしまっては、同じ治療を繰り返さなければなりません。理想は、10年、20年、さらには患者さま自身の寿命とともにその役割を終えることこそ、インプラントの理想的なゴールだといえるのです。
そのためにも治療後には適切なケアを続け、インプラントに何らかの問題が生じた場合には速やかに適切な対処をすることが大切。歯科医師は当然のこと、インプラント治療を受けた患者さん自身が予防歯科の視点を持ち、インプラントのケアに取り組むことこそが、前述した理想のゴールを達成するためには不可欠なのです。
インプラントの状態が悪くなると、きちんと噛むことができなくなります。きちんと噛むことができなくなれば、口腔内だけではなく、全身の健康状態にもさまざまな影響を及ぼします。
治療後のケアが大事であることは、治療当初はどの患者さんも自覚していますが、時間とともに少しずつ薄れていってしまうものです。
いつまでもケアの重要性を認識し続けるためには、「噛む」ということが全身に与える影響について知っておくことが大切です。
私たち人間は、食事をとることで生命を維持しています。ものを食べなければ栄養が不足し、やがて衰弱してしまいます。
食事の栄養を体に届けるための器官は消化器官。口腔は、この消化器官の入り口となる大事な組織なのです。
すなわち、人間の体にとって口腔とは、健康な体を維持するための先鋒となる非常に大事な器官です。この点を改めて認識しましょう。
きちんと噛めなくなると、その分、胃や腸に負担がかかります。胃や腸への長年の負担の蓄積が、さまざまな病気の遠因になることは、想像に難くありません。
口腔の健康を維持し、常にきちんと噛める状態を保つことは、各種の病気を予防するうえで非常に大切な要素となってきます。
きちんと噛めない状態になると、どのような健康被害が予想されるのでしょう。噛み合わせの不具合が一因になりうる、各種病気をピックアップしてご紹介します。
咀嚼が不足すると満腹中枢への刺激が弱くなり、食べ過ぎから肥満などの生活習慣病へと発展すると言われています。生活習慣病は、やがて糖尿病や脳卒中、心筋梗塞といった重篤な病気を誘発しかねないため、噛み合わせがいかに重要であるかは明白です。
歯は脳に近い組織。よく噛むことで脳への刺激となり、認知症の予防につながると言われています。
咀嚼が足りなかったりアンバランスだったりすると、長期的には全身の骨格のゆがみへとつながることがあります。骨格がゆがんだ結果、リンパや首の張り・コリなどが慢性化する人もいます。
体の異常を早期発見するために、年に一度以上のペースで健康診断を受けている方も多いと思います。健康診断を通じて病気が早期発見され、命に関わる重篤な病が重症化せずに済んだ、という例も少なくありません。
歯は全身の健康にさまざまな影響を及ぼす大事な組織。体の健康診断と同様、歯も定期的に検査を受けることで、状態が深刻にならないうちに問題を解消していくことが大事です。
特にインプラントを受けた人は、治療後の継続的なケアがとても大事。不具合がなくても、かならず定期的に歯科医院で検査を受けるようにしましょう。