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インプラントの失敗を懸念される患者さんに、知っておいて欲しいことは「インプラント関連のトラブルの大半は人為的トラブルである」ということ。
治療器具やインプラント体、医療機器に原因があるのではなく、歯科医師か患者さんによる人為的な原因によりインプラントのトラブルが発生するのです。
極論にはなりますが、100%絶対に安全と言える治療方法は存在しないのが現状です。治療の大小を問わず、いかなる歯科治療であってもリスクは生じるものです。
当然ながら、インプラントにもさまざまなリスクがあり、歯科医師はそれらのリスクを最小限に抑えるため、知識と技術の習得に励んでいます。
しかしながら現実問題として、一部の歯科医師の中にはそういったリスクを十分に理解しないままに、インプラントを敢行している可能性もあるということを知っておいてください。
たとえば、上下あわせて8本の大臼歯を損失している患者さんがいたとしましょう。しかし、上下それぞれ1本ずつだけのインプラント治療を、患者さんが強く希望しているとします。
この場合、当然ながら、その上下1本ずつに噛み合わせの負担の比重が高くなり、やがて歯が折れてしまうトラブルが考えられます。
このようなトラブルは、歯科医師ならば誰でも予測ができます。しかしながら、患者さんの要望を優先するがゆえ、治療計画を進めてしまう歯科医師もいる可能性があります。
可能性は低いですが、万が一歯科医師の技術が著しく未熟であった場合、術中の大量な出血トラブルや、術後の神経麻痺などが起こる可能性があります。
このようなトラブルは、歯科医師の術中の技術力に対する問題だけではなく、術前のレントゲン等のチェックの甘さも原因となりえます。
高度な技術力をもった歯科医師が完璧なインプラントを作ったとしても、患者さんが要因となり、インプラントにトラブルが生じるケースもあります。
インプラントは人工歯なので、天然歯とは違って虫歯になることはありませんが、歯科医師は日常のブラッシング・セルフケアを徹底するよう伝えることが一般的です。
口の中の雑菌等が繁殖し、インプラント周辺の歯肉や骨の結合部分に不具合が生じる可能性があるからです。
特にインプラント周囲炎という症状に発展すると、状態は厄介。重症の場合には、インプラントを抜かなければならないケースも出てきます。
日本歯周病学会のまとめによると、インプラント治療を受けてから3年経過した患者さんのうち、9.7%にインプラント周囲炎が見られたという報告があります。歯科医師、歯科衛生士の指導に忠実にしたがい、日頃のセルフケアをこまめに行うようにしましょう。