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インプラント治療後、不調を感じる場合は要注意。もしかすると何かしらの不具合が起こっているのかもしれません。
歯のトラブルや不調は全身に悪影響を及ぼすことがありますので、放置は厳禁。原因を調べてみればインプラントは関係ない、ということももちろんありますが、気になることがあるのであれば、何でも医師に相談をしてください。
中でも、下記のようなトラブルが見られる場合は、早急に医師に相談しましょう。
インプラントのトラブルで多いのが「出血」です。インプラントの周囲から出血がある場合、「インプラント周囲粘膜炎」「インプラント周囲炎」の2つのケースが考えられます。
粘膜炎や周囲炎を引き起こす原因や根本的な解決法について紹介します。
インプラント埋入部位からの出血は、ブラッシングをしているときなどに気がつくことが多いです。歯肉が炎症を起こして、出血、ときには口臭が気になることもあります。多くがインプラント手術から数年が経過した患者さんに発生します。
出血の原因は、口腔内に存在する細菌によるものです。メンテナンスが不十分だと歯肉に細菌が繁殖して、「インプラント周囲粘膜炎」となり、悪化すれば、「インプラント周囲炎」となって、歯槽骨にまで炎症が広がってしまいます。
インプラント周囲炎になってしまうと、歯槽骨の吸収が進行して、インプラントを失ってしまうこともあります。そうならないためには、日頃からのメンテナンスが重要となります。また、早期発見のために歯科医院での定期検診も必ず受診しましょう。
自分の歯のように噛めるようになるインプラントですが、機能性さえ良ければ良いというものではありません。審美性は人相や表情にも影響を及ぼしますし、審美性の悪さによって機能性も確保できていないケースもあります。手入れのしやすさにも影響します。
インプラントを入れたものの見た目が不自然だという事例について紹介します。
インプラント治療が完了した後、噛んだり、発音したりする機能は回復したのに、ほかの天然歯と長さが合っていない、見た目が悪いなどと感じる場合があります。
インプラントの審美性が悪い症状は、まず、埋入する位置が適切でなかった事が考えられます。また、人工歯の形状によることもあります。単に天然歯に似せるだけではなく、歯肉の位置などを考えてインプラント特有の形態をもたせる必要があります。
対処法としては、歯肉の位置で審美性が損なわれている場合、歯肉移植をする方法もあります。しかし、患者さんの負担を考えれば、適切な形態の人工歯を製作して、装着することで多くの場合は審美性の回復を図れます。
インプラントがぐらぐらゆれてしまうというケースは要注意。ぐらつきの現れ方や周囲の炎症の状況によって、さまざまな原因が考えられます。中には再手術が必要な深刻なケースも。
インプラントがぐらつく複数の原因とそれぞれの解決方法を説明します。
インプラント手術から数年が経過すると、トラブルが発生することもあります。特にぐらつきやゆるみは、重大なトラブルが潜んでいることもありますので、早めに歯科医院に相談しましょう。
インプラントのぐらつきやゆるみがある場合の原因としては、手術時の埋入角度が不適切、インプラント周囲炎、インプラントパーツの不具合などが考えられます。また、歯ぎしりやくいしばりなどの癖によってもぐらつきが発生します。
まず、歯科医院に相談することが重要です。歯科用CTや口腔内の状態から、なにが原因かを調べてくれて、その原因に合わせた治療を受けてください。治療保証期間中であり、保証条件を満たしていれば、治療費用がかからないこともあります。
インプラントを長期使用した場合に起こり得るトラブルで比較的軽い事例が、被せ物の人工歯(上部構造という)が割れるケースです。「インプラントが割れてしまった?!」と驚かれる方も多いですが、上物だけなので焦らないでください。放置せず、早期に医師に相談すれば上部構造の交換で済む場合がほとんどです。
インプラントの上部構造が割れてしまう原因なども解きほぐしながら解決法を説明します。
「インプラントが割れてしまった」というケースは、ほとんどが上部構造という人工歯の部分が破損することです。人工歯の多くはセラミック製ですから、長年使い続けていると割れてしまうこともあります。
人工歯が割れてしまう原因としては、非常に固いものを噛んだ、噛みあわせの調整がうまくいっていない、歯ぎしりやくいしばりによるもの、などがあります。また、人工歯の強度自体に問題がある場合もあります。
上部構造は、新たに製作をして比較的容易に取り替えることができますので、手術などは不要です。ただし、割れてしまった原因をよく調べて、対策を立てることは必要でしょう。具体的には、噛みあわせの調整や、歯ぎしり防止のマウスピース装着などです。
2007年、インプラント治療中の動脈損傷が原因で、70代の女性患者が亡くなられました。治療にあたった歯科医師は業務上過失致死で起訴され、その後の裁判で禁錮1年6カ月執行猶予3年の有罪判決が下され、大きな話題を呼びました。
こちらの事件から考えられる、インプラントの死亡事故を避けるために求められる歯科医の能力や、患者側が持っておきたい心構えは何かをまとめました。
参照元:日本経済新聞「インプラント手術で女性死亡、都内の歯科医を書類送検」
インプラント手術中に、下顎の第2小臼歯を治療している際に舌の下側に腫脹を確認。出血と考えAEDなどの各種蘇生措置をとると共に、救急病院へ搬送しましたが、翌日の午前に動脈損傷の出血による窒息により患者さんは死亡しました。
該当の歯科医師は、インプラント治療における症例数も多く、評判も良かったようです。しかし、このケースの場合には、歯科用CTの撮影がおこなわれていませんでした。歯科医師の証言では、損傷した動脈は通常の位置ではなかったと証言しています。
インプラント手術は、外科手術ですからリスクがあります。それをなるべく回避するためには、専門的な知識や経験が多い歯科医師を選ぶことです。また、検査や手術設備が整っていて、万が一のときの緊急体制も完備されていることも重要です。
インプラント治療の後で、なかなか痛みが引かないケースについて解説致します。まず痛みの原因として考えられるのは、大きく2つ。インプラントが適切に埋入されていなかったこと、インプラント周囲炎による細菌感染が主な原因となります。他にも、日常生活でのケア方法が間違っていると、痛みや腫れを引き起す場合があります。
インプラント治療後に気をつけるべきこと、リスクを避けるためにクリニックを選ぶポイントについて紹介しています。
インプラントの手術後に、いつまでも埋入部分が痛むことがあります。術後の痛みや腫れは、通常長くても1週間程度で収まることが多いので、1週間以上痛みが続いているときには注意が必要です。
主な原因としては、インプラント体の埋入が適切にできていないこと、細菌の感染によって、インプラント周囲炎が引き起こされていることが考えられます。どちらも適切に処置がされないと、治療の失敗につながります。
対処する方法は、再手術やインプラント周囲炎の治療となります。そのような事態にならないためには、インプラント治療に十分な知識と経験のある歯科医院を選択することです。また、感染予防のためには、専用手術室なども必要です。
インプラントが骨に固定(癒着)しない原因として、細菌感染の進行が挙げられます。また、クリニックに在籍する歯科医師の技術レベルによってインプラントの寿命に差が出ることも。より長期間、保ちたいと考えるのであれば、歯科医師の実績やスキルを確認することが大事です。
インプラントが骨に固定しない原因と実際にあったケース、トラブルを避ける方法について説明していきます。
インプラントが手術直後、あるいは数年経過してから、グラグラしてしまうことがあります。これは、インプラント体と顎骨の結合(オッセオインテグレーション)が得られなかった場合によく発生する現象です。
オッセオインテグレーションが獲得できない原因は、骨の厚みや量が足りなかったことが主な原因です。また、細菌の感染や糖尿病などで傷の治癒が遅くなる現象が関係していることもあります。
対象方法は、歯科用CTなどで、しっかりと検査をしてくれる歯科医院を選択することです。現在では骨量が足りない場合でも、骨造成によってインプラント手術ができるケースも増えています。自分がどのような状態なのかをしっかりと把握してくれる歯科医院を選びましょう。
インプラントが骨をつきぬけてしまったり、副鼻腔に貫通してしまった場合は、歯科医師の経験が浅かったりCT撮影を行なわずに手術をしてしまったことが原因です。インプラント治療で実際に起こった事例や失敗しないインプラントのポイントについて紹介しています。
インプラントの手術直後や数年後に、頬の痛み、異臭のする鼻汁が出るということがあります。これは、上顎洞炎の症状で、上顎にインプラントを埋入した場合に上顎洞に貫通してしまう、あるいはインプラント体が上顎洞に入ってしまう迷入(めいにゅう)が原因です。
なぜ、骨を貫通してしまうのかは、やはり歯科医師の経験不足が大きいでしょう。上顎と上顎洞は隣接しており、シュナイダー膜という薄い組織で隔たれているだけです。骨造成をするときには、この粘膜に触れるので、破れてしまうことがあるのです。
対処法としては、抗炎症剤などを内服して治癒する場合もありますが、インプラントを摘出する例もあります。このようなことにならないためには、検査体制がしっかりと整っている、インプラント手術に精通した歯科医院を選択しましょう。
インプラント周囲炎とは、歯垢が原因で発症するインプラントの歯周病のようなものです。日常生活のケアが不十分だったり、定期的なメンテナンスを受けなかった場合に起こることがあります。インプラント周囲炎になると、歯茎から出血したり痛みが出たりするおそれも。
またインプラント周囲炎が原因で、歯茎からインプラントのネジが出てしまうこともあります。なぜそのようなことが起こってしまうのかをまとめました。
インプラント周囲炎の症状は、歯肉からの出血や口臭などです。天然歯の場合には、歯根に神経があるので痛みを感じやすいですが、人工歯根であるインプラントでは痛みを感じにくいので、気づくのが遅くなることもあります。
インプラント周囲炎の原因は、天然歯の歯周病と同じく口腔内の細菌です。ブラッシングが不十分な場合に細菌の塊であるプラークが溜まり、歯肉から歯槽骨へと炎症を広げていってしまいます。また、インプラントは生体防御がないので、進行も早いといわれています。
インプラント周囲炎の対象方法としては、なるべく炎症を食い止め、歯槽骨が破壊されるのを防ぐ治療をするしかありません。インプラント周囲炎になる前に、十分なセルフメンテナンス、歯科医院でのメンテナンスを実施することが重要です。
インプラント手術後の後遺症として、「神経麻痺」があります。これは、インプラントの埋入時に顎に通っている神経を損傷してしまうために発生するものです。
神経麻痺の症状としては、下顎の一部で感覚が麻痺することです。虫歯治療などで局所麻酔をかけられた状態が継続して起こります。これによって、顎をうまく動かすことができず、咀嚼に困難が出る、発音に不自由するなどの現象も起こります。
神経麻痺は、特に下顎のインプラント手術で多く発生しています。下顎には、「下顎管(かがくかん)」という血管や神経が通る部分があります。この部分の神経が損傷したり、インプラント体によって圧迫されたりすると神経麻痺が発生するのです。
神経麻痺に対しての治療方法には、服薬による治療や神経縫合・移植などがあります。しかし、損傷の程度により、あまり予後がよくない場合もあるようです。リスクを低下させるには、インプラント関連学会の資格を持った医師が在籍している歯科医院を選ぶことも、ひとつの指標になるでしょう。
インプラント手術の後には、ある程度の腫れがあります。これは、外科手術後に起こる自然な体の反応ですから、心配することはありません。しかし、腫れが1週間以上継続している場合や、激しい痛みがあるときには、注意が必要です。
インプラント手術後には歯茎に内出血が起こっていて、白血球などが手術部位に集まり、治癒を促進させています。これが、腫れているように見えています。一方で腫れが長引く場合には、出血や膿が出るなどの症状が出る可能性もあります。
長引く腫れの原因は、主に細菌などの感染と考えられます。腫れと同時に熱が出たり、痛みが出たりするときには、感染症が強く疑われます。感染は術中に発生することもありますが、手術により患者さんの免疫が低下したことが原因の場合もあります。
単にインプラント手術後の腫れであった場合には、患部を冷やすなどの処置でよいですが、感染症の場合には歯科医院で処置をしてもらいましょう。抗炎症剤や抗菌剤などの服用によって治癒することがあります。
「せっかくインプラント治療を受けたのに、モノが噛めない」衝撃的ですが、実際にこのような事例はあります。その多くの原因は、噛みあわせにありますので、適切な調整を実施すれば、噛めるようになります。
モノが噛めないということは、食べ物を摂取することにおいて障害になります。また、ほかの天然歯に大きな負荷がかかってしまい、天然歯の寿命を縮めることにもつながりかねません。噛みあわせは、口腔内環境にとって非常に重要なものなのです。
インプラント治療を実施したのに、モノが噛めない。この原因としては、噛みあわせの調整に問題があります。インプラント埋入位置がずれている、人工歯の製作が不適切であった、などが考えられます。
対処方法としては、人工歯の再製作によって噛みあわせを調整していくことになるでしょう。歯科治療全体において、噛みあわせは重要な要素です。事前にしっかりとした対応をしてくれる歯科医院を選んでおくのも大切なことです。
インプラント手術から短期間しか経過していないのに、インプラントが脱落してしまうトラブルがあります。これは、顎骨とインプラント体の結合が得られる前に、何かしらの力が加わってしまうことで発生し、さまざまな原因が考えられます。
インプラント手術後には、顎骨とインプラント体は嵌合しているだけの状態です。完全に強度な結合が得られるには、上顎で5ヶ月程度、下顎で3ヶ月程度が必要です。その前に大きな力が加わってしまうと、脱落してしまうことがあります。
脱落の原因としては、仮歯を装着した段階で、無理に噛んでしまうことが考えられます。その場合には、比較的容易に脱落が起こってしまいます。また、手術時に顎骨を穿孔するときの摩擦熱管理がうまくいかない場合にも骨の状態が悪くなり、脱落の原因となります。
インプラントが取れてしまった場合には、再手術が必要となります。もし、手術時に何らかの失敗があり、心配な場合には、ほかの歯科医院でおこなった治療をリカバリーしてくれるところもありますので、相談してみるとよいでしょう。
上記のようなトラブルや事故にあった場合、同じクリニックで治療を続けることが不安になり、転院を考える方もいるかと思います。
ですが、インプラント治療中の転院は、意外と難しいのです。
インプラント治療が国際的に普及してきたことで、世界中にインプラントメーカーが誕生しています。日本国内で流通しているものでも50~100社のインプラントが使用されているのですが、その全てが規格やパーツの統一がされていない現状があります。そのため、自分に使用されているものと同じインプラントのための素材や必要な器具・設備が転院先に揃っていないことがあり、なかなか転院先を見つけられずにいる方が多いのです。
また、器具や設備の問題だけでなく、医師のスキル面にも問題があります。
ただでさえ高度な医療技術であるインプラント治療において、他院修正治療はさらに難しく、対応に当たる医師の幅広く深い知識と長年の経験や勘が非常に重要になってきます。
そうした事情から、他院で行ったインプラントや長い時間が経過したインプラント、調子がおかしいインプラントの改善・修正治療は、熟練のインプラントを専門にしている医師でなければ判断が難しい場合が多く、転院や他院修正を受け入れてくれるクリニックが少ないという現状があります。
ただ見方を変えれば、インプラントの他院修正や転院を受け入れているクリニックでは、それだけの技術や経験のある医師や設備が揃っているということになりますので、クリニック選びの判断材料になると言えます。