失敗しないためのインプラント治療ガイド sponsored by KU歯科クリニック

インプラントの失敗、 その理由とは

失敗しないためのインプラント治療ガイド » 失敗を防ぐインプラントの正しい知識 » 部位別・インプラント治療を受ける際のリスク
       

部位別・インプラント治療を受ける際のリスク

このサイトは 「KU歯科クリニック」をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。

部位ごとのインプラントの注意点

一口にインプラント治療といっても、治療する部位ごとに注意するべき点は大きく異なります。

ここでは部位別にインプラント治療時に気を付けるべきポイントを掲載しているので、確認してみてください。

下顎大臼歯に行なう場合

大臼歯(だいきゅうし)とは、下顎の一番後方にある歯です。インプラント治療を行なう場合に注意されるポイントは2つあります。

下顎の神経と血管を傷つけないようにする

下顎には神経と血管が細かく張り巡らされた、下顎管が通っています。この管が傷ついたり、圧迫されたりすると、下顎全体が神経麻痺を起こしてしまうため、十分な注意が必要です。

インプラントを埋め込む際には、歯の骨を神経や血管に到達する手前まで削ります。削ったところにインプラントを上から押し込むような形で埋入するため、神経が圧迫されてしびれを感じてしまうことも。

このような事態を避けるには、治療前にCTでデータを取得してもらうことが必要です。レントゲンを用いた2次元的な分析と異なり、CTは患者さんの顎を立体的に確認できるのが特徴。歯の状態だけでなく、血管や神経が通る位置を正確に把握できるため、神経を傷つけずに治療してもらえる可能性が高くなります。

治療後に起こりうる麻痺を防ぐためには、CTによる検査を導入しているクリニックを選ぶべきでしょう。

骨火傷や過剰圧迫を起こさないようにする

下顎は骨質が硬いため、骨を削って器具を埋入するには、より強い力や負荷をかける必要があります。この場合、過剰な負荷による骨の摩擦や火傷、患部の圧迫などが生じるケースがあるのです。

治療後すぐに痛みがなかったとしても、時間が経つと痛みが出てくる場合があります。また、過剰な力をかけて埋入を行った場合、骨にダメージを与えることになり、インプラント器具が抜け落ちてしまうことも。

骨火傷や過剰圧迫は、治療経験の浅い歯科医師がよく起こすミスだといわれています。治療後もトラブルのない生活を送るためにも、インプラントの治療経験が豊富な医師を見つけることが大切です。

上顎大臼歯の部分に行なう場合

上顎の奥に位置する大臼歯は、鼻への影響を考慮して治療を進める必要があります。失敗例の多くは、上顎のすぐ上に位置する副鼻腔膜をインプラントが突き破り、蓄膿と似たような症状が起きているのです。奥歯の根にインプラントを深く埋入すると、副鼻腔炎や上顎洞炎など、鼻に関する炎症を起こす危険性があります。

こうした症状は、患者さんの上顎の骨が薄い場合に頻出するケースです。この場合はインプラントを埋め込む前に、上顎の骨の厚みを補強する「サイナスリフト」の埋入過程が必要となります。

上顎大臼歯にインプラント治療を施すには、上顎の骨の厚みを事前に把握してもらうための検査が重要です。また、骨の補強が必要になった時にも適切な処置を受けられるよう、様々な治療法の実績がある歯科医師を選びましょう。

前歯に行なう場合

前歯は周囲からもよく見え、印象を左右する部位です。審美性が重視されるため、難しい施術だといわれています。

被せ物の人工歯だけでなく、歯肉の色や形、さらに歯と歯の間にある歯間乳頭(しかんにゅうとう)とのバランスも加味して治療を徹底しなければいけません。

歯間乳頭を自然に維持させ、前歯のインプラント治療を成功させるためには、抜歯や仮歯の装着が大きなポイントとなります。

ダメージの大きい抜歯を行った場合、歯肉を移植しなければならず、治療が複雑になってしまうからです。

そして仮歯を装着する際には、器具を固定する接着剤の量がポイント。多くつけすぎると歯垢(プラーク)が沈着し、周辺組織が炎症してしまうため、細心の注意が必要です。

前歯は骨や歯茎が少なく、治療そのもののリスクが高いので、治療を勧めない歯科医師も多くいます。

前歯のインプラントは、高い治療技術を持つ歯科医師でなければ成功しにくいでしょう。

まとめ

インプラントの治療に絶対的な正解はありません。しかし、インプラントを埋入する時の深さや角度、位置などにわずかでも狂いがあると、安全な治療は保証できなくなってしまいます。

部位だけでなく、患者さんごとの歯やあごの状態によっても治療の難易度は大きく変化しますが、どの施術でも安全性の確保は絶対に欠かせないもの。神経や血管、骨や筋肉など多くの組織が複雑に交差している部位だからこそ、後遺症を残さず的確な治療を進めていかなければなりません。

治療の説明を受けて、少しでも安全面に不安があれば、担当の歯科医師と納得いくまで話し合いましょう。

関連ページ

失敗しない、インプラント治療ガイド

失敗を防ぐインプラントの正しい知識
インプラントにおけるセカンドオピニオンの重要性
インプラント治療における審美性の重要度
インプラントの具体的事例を紹介
インプラント手術後の食事の注意点は?
インプラントで金属アレルギーを起こすことはあるのか?

インプラントの 失敗、 その理由とは

もっと見る

もっと見る

もっと見る

記事一覧を見る

もっと見る