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インプラント治療にあたり、多くの方を不安に感じさせる要因のひとつが「歯科恐怖症」です。
大がかりな手術となるため、歯科恐怖症であることが足かせとなり、なかなか診察に臨めないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、歯科恐怖症がどういったものであるのか、インプラント治療において歯科恐怖症とどのように向き合っていくべきかを解説します。
歯科恐怖症の患者さんは大勢いらっしゃいます。もしかすると歯科医師の中にも、歯科恐怖症の方がいるかもしれません。
それは、多くの方が幼いころに受けた「痛い歯科治療」が原因となっているからです。治療のたびにそのトラウマが呼び起されてしまい、歯科医院特有の音や臭いに対し恐怖心が惹起されてしまう、というものです。
実際の治療が痛いか痛くないかではなく、歯科治療自体に恐怖心を感じてしまうため、歯科医師は相応の対応で臨まなければなりません。まして、歯科恐怖症の患者様に対してインプラントという大掛かりな手術を行う場合には、恐怖心を感じさせないための事前の段取りが大切となってきます。
歯科恐怖症ではない患者さんの多くは、歯科治療で苦痛を経験したことのない方です。よって、歯科恐怖症であっても、歯科治療が苦痛のないものであるという精神環境を作っていくことで、歯科恐怖症を最小限に抑えることができます。
具体的には「歯科治療は痛くない」という経験を何度か踏ませること。そのためには、痛みを感じない簡単な治療からスタートさせることが大事です。無理に一度に多くの治療を行うのではなく、来院するたびに、痛くない小さな治療を進めていきます。もちろん、麻酔も使いつつです。
このような段取りで治療を行っていくことで、歯科恐怖症の患者さんの頭の中には「歯科治療は痛くない」という達成感が蓄積されていきます。結果、精神環境が構築されていき、インプラントのような大きな手術に対しても恐怖心なく、治療に臨むことができるようになります。
痛みや苦痛を感じさせる治療が行われるのは、「技術力がないから」と、多くの方が想像されるのではないでしょうか。
痛みを感じさせない方法には、機器の使い方や麻酔針の使い方などさまざまなものが考えられますが、大半の歯科医師にとってこれらは問題なく行える技術です。
むしろ痛みを感じさせない治療技術の習得は、歯科医師にとって初歩中の初歩。教科書にも書いてあるくらいなので、歯科大学の学生ですら問題なく行うことができるのではないでしょうか。
このことからも、実際に患者さんに痛みを感じさせてしまう歯科医師は、技術力がないのではありません。患者さんに対する配慮が足りないだけであると推測できます。技術力はもとより、患者さんの立場にたてる歯科医師を選ぶということも歯科恐怖症の患者様にとっては大事なポイントとなるでしょう。