インプラントによる歯茎の腫れの原因と治療方法
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インプラントによる歯茎の腫れに関する悩みを専門医が解説!
Q:インプラントの手術を行った2週間以上経ちますが、まだ歯茎が腫れています。
一時的に腫れる可能性があるとは治療前に聞いてはいたのですが心配です。
このまま放っておけば自然に治るものなのでしょうか?
A.インプラントによる歯茎の腫れに関する悩みへの梅田先生からの回答:
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理事長 梅田和徳
- 歯学博士 日本口腔インプラント学会専門医
- 日本歯科大学新潟生命歯学部 口腔インプラント科臨床講師
- 日本歯科大学附属病院 総合診療科 臨床講師
- 国際インプラント学会認定医 その他資格多数
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インプラント手術を行った直後に歯茎が腫れてしまうのは外科処置を行ったのですからある程度は仕方ありません。しかし2週間以上経過してもまだ大きな腫れや痛みがあるのであれば、術後の感染などが疑われます。
インプラント治療において、「あごの骨を削る」「歯茎を切開する」といった医療行為は不可欠となるため、少なからず腫れや出血は起こります。しかし、経過をよく観察し、長引くなどの不安がある場合は専門医に診てもらうのが良いでしょう。
腫れの中でも注意しなくてはならないのは、「感染による腫れ」です。
前述した通り、切開や出血により歯茎は腫れてしまうものであり、インプラントの手術後3~4日間は腫れのピークでしょう。1週間ほどで元通りになるケースがほとんどです。しかし感染などが原因であれば、それ以上継続するケースもあるのです。
インプラントを埋入する場所には十分な骨がないことが多いので、埋入手術と同時に骨移植などを行うことが多いです。その際に、組織を丁寧に取り扱い緊密な縫合が出来てなければ、創面が露出し唾液にまみれてしまい感染を引き起こします。こういった手術の技術的な問題が、術後感染の1番の原因です。
また、使用器具の衛生状況、または口腔内の清潔が保たれていなかった場合、これもまた感染による腫れを引き起こす原因の一つとなりえます。
もし感染が起きたら早期に対応しなければなりません。入れたインプラントがグラつくだけであれば再度やり直せますが、歯肉や歯槽骨などの周囲組織にまでダメージが及ぶと厄介です。早期に対応し、患部の消毒や抗生物質を服用する治療が一般的です。
少なくとも、腫れが2週間継続するような場合には一人で悩まず、すぐに信頼できる専門医に診てもらいましょう。そうすることで早めに症状を緩和させることに繋がります。
KU歯科のインプラント専門医
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腫れや痛みが長引いたらトラブルの可能性あり
インプラントを受けた後に腫れや痛みを伴うことは、むしろ一般的です。どんなに技術レベルの高い歯科医師が治療を行なったとしても、ある程度の腫れや痛みは2~3日ほど続くと考えておいてください。骨の移植をした場合や、複数本のインプラントを行なった場合、また抜歯を伴った治療の場合は、さらに腫れ・痛みの期間が長引くと考えておきましょう。
ただし、いかに大掛かりなインプラント手術だったとしても、腫れや痛みが2週間以上も続く場合には問題。通常の腫れとは異なる何らかのトラブルが発生している可能性があります。腫れが長引く場合には、速やかに歯科医院に相談してください。
インプラントの腫れ・痛みの原因をより詳しく解説
インプラント後の腫れや痛みが長引く主な原因を見てみましょう。
経験不足の歯科医師による乱暴な治療
インプラントは簡単な手術ではありません。経験不足な歯科医師が執刀した場合、器具の使用法が不適切であったり、骨や周辺組織への過剰な負担がかかったりなどし、歯茎が腫れてしまうことがあります。
インプラントと骨との癒着不良
患者の体質によりインプラントが異物と認識され、骨と上手に癒着しない場合があります。いわゆる拒絶反応の一種です。腫れだけに収まらず、最悪の場合、インプラントが抜けてしまうこともあります。
治療中の細菌感染
インプラント治療中、何らかの原因により治療部位に細菌が侵入してしまうことがあります。衛生管理・消毒環境が整った歯科医院を選ぶようにしてください。
薬の服用の中止
治療後に処方された薬は、歯科医師の指示に従い、必ず全部服用するようにしてください。自己判断で薬の服用をやめてしまった場合、腫れや痛みが長引くことがあります。
飲酒・喫煙
まだ傷口が落ち着いていない段階で、過度な飲酒・喫煙を行なった場合、歯茎が炎症を起こして腫れが長引くことがあります。
不衛生な口内環境
傷口を広げてしまうような強いブラッシングをする必要はありませんが、適度なブラッシング等で口内環境の良好な衛生を保つようにしてください。
インプラントの腫れ・痛みの治療方法・対処法をより詳しく解説
インプラント後に腫れが生じた場合、歯科医院ではどのような対応をして症状を抑えるのでしょうか?代表的な処置法を3つ挙げてみます。
歯石と歯垢を除去して消毒をする
歯石や歯垢は、インプラント後に腫れを悪化させる要因。これらを綺麗に除去して洗浄・消毒することで、通常は腫れが治まります。
炎症が生じた部分を切除する
腫れが著しくなりポリープが生じた場合、炎症を抑える目的で切除手術を行なうことがあります。
化膿止めを処方する
化膿止め(抗生剤)を服用することで、歯茎の炎症・腫れを抑えることができます。通常、患部の洗浄・殺菌も並行して行ないます。
「インプラントの腫れ・痛み」などの失敗を避けるために必要なこと
抜歯の後、歯茎が腫れた経験をお持ちの方も多いことでしょう。インプラントもまた抜歯と同様に、いや、それ以上に歯茎に侵襲を与える治療法のため、治療後、一定期間は歯茎に腫れが生じます。この腫れは一時的なものなので、失敗ではありません。問題は、腫れが長引く場合です。
歯科医師の技術レベル次第、また患者の予後のケア次第では、インプラント治療後に腫れが長引くトラブルが見られるのでご注意ください。腫れに伴って出血や膿が出た場合、インプラントが抜けてしまうこともあります。
インプラントで生じるトラブルの原因の大半は、歯科医師の経験不足と言われています。よって、歯茎の腫れなどのトラブルを避けるためには、技術レベルの高いドクターに執刀してもらう必要があるでしょう。
ドクターの技術レベルを見極めるためには、最低でも「インプラントの学会資格を持つ医師」かどうかを確認しておいてください。
「インプラントの学会資格を持つ医師」とは
「インプラントの学会資格」とは、その名の通り、インプラント治療に精通した歯科医師のみに与えられる資格。インプラント手術の経験数が豊富で、かつインプラント学会に在籍して一定の技術力があると認められたドクターのみが資格を付与されます。加えて、資格取得後も一定の治療実績をキープし、かつ学会活動も継続していなければ、資格を更新することができません。すなわち、現在進行形におけるインプラントの専門家が保有する資格となります。
インプラント手術における歯茎の腫れは、医師の技術レベル次第で避けることのできるトラブルです。インプラントを検討中の方は、かならず「インプラントの学会資格」の有無を確認しておくようにしましょう。
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- 日本歯科大学新潟生命歯学部 口腔インプラント科臨床講師
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