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インプラント治療は虫歯の治療とは本質的に異なる外科治療になるため、必然的に治療期間が長くなります。その中でも一番時間がかかるのは、インプラント体を骨に埋め込んだ後に骨と結合するまでの期間でしょう。その期間だけでも、およそ3ヶ月~6ヶ月程度が目安です。インプラントを埋入れる位置や本数などによって個人でも差がありますが、だいたい治療にかかる全期間は4ヶ月~7ヶ月程度が目安と考えてください。
手術時間については、約30分~3時間程度。ただこちらは入れる本数によって大幅に時間が変わってきます。インプラントは外科手術ですが、入院をする必要まではありませんので、手術をしたその日のうちに家に帰ることが可能です。
クリニックに行く前に、インプラント治療の大まかな流れをつかんでおけば、安心して治療が受けられます。疑問点や質問なども事前に準備しておけば、診断時に歯科医師にスムーズに問い合わせをすることができるでしょう。
それではインプラント治療の流れについて順を追って説明していきます。
インプラント治療計画を立てる上で必要になる口腔内写真や歯科用CT、レントゲンなどを撮影し、患部を中心に口の中全体を診断していきます。この時提示される治療計画では、インプラントの術式や予定される治療期間、費用、リスク、メンテナンス・アフターケアについて歯科医師から説明を受けます。
あとで「こんなはずじゃなかった!」なんてことにならないように、この時点で疑問点があればしっかりと確認してください。患者さんの質問や疑問に応えるのが面倒そうな歯科医の元では、インプラント治療はやめたほうが賢明です。
インプラントはクリーンな口内環境のもとでの治療が必要です。まず歯周病菌などを除去すべく、徹底して口腔内をきれいにします。歯石が付いていればしっかりと取り去り、虫歯なども治療を済ませます。
外科手術になるので、局所麻酔を施します(場合によっては静脈内鎮静法による全身麻酔)。その後、小さなネジ状の人工歯根(インプラント体)を顎骨の中に埋め込みます。
手術時の状況は初診相談時に必ず確認しておきましょう。インプラント治療では、手術中の院内感染を避けるために一般の治療を行う診療室とは別に手術室が設けられているべきです。減菌・消毒が行き届いた厳密に管理された専用の手術室で、治療を受けることが、安心の条件。
インプラント治療に積極的に取り組んでいる歯科クリニックでは、安全に手術を行うための様々な配慮がなされています。危険な部位に器具が届かないような安全装置として、CTデータを用いて作成したサージガイドがあるか、術後の痛みや腫れを最小限にする低侵襲手術に取り組んでいるかなど確認しておきましょう。
インプラント体と骨が結合するまで一次手術をしてから約3ヶ月~6ヶ月くらいかかります。部位によって、結合までの時間は個人毎に異なります。この期間は、患部が歯抜けの状態になっていますが、通常はインプラントの上の部分に仮歯を入れます。
一次手術で歯肉を覆っていたインプラント体を貫通させます。その際、周囲の歯肉を安定化。大半のケースでは抜歯した穴が少し残っていることが多いのですが、ここで骨補填を行います。
※インプラント手術には1回法と2回法がありますが、確実性を考えるなら2回法での治療が推奨されています。
ただもちろん条件がそろえば、1回法も利点があります。手術する回数が少ないため、痛みや腫れも最小限に抑えられます。手術回数についても歯科医師に相談してみてください。
2次手術で周囲の歯肉の安定を確認後、シリコン系の材料で精密に人工歯の型取りをしていきます。
インプラントには、天然歯にある歯根膜という緩衝材がありません。ですから咬合調整が必要になってきます。ここでも歯科医の経験とセンスが求められます。
人口歯の装着においては審美性、機能性は大切ですが、なによりも噛み合わせが上手にできるかどうかで、口内の快適度に大きな差が出るからです。
インプラントを長持ちさせるためには、継続的なメンテナンスが不可欠。歯科クリニック毎に検診内容や通院期間は異なりますが、一般的な定期健診は、装着後の一週間後くらいに診察します。
その後1年の間は、だいたい1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月毎に定期健診を行います。定期健診では、インプラントの使い心地や経過状況などに応じて微調整したり、噛み合わせに不具合が無いかの確認、インプラント周囲粘膜炎やインプラント周囲炎などの疑いがないか、口内の清掃状況(ブラッシング)のチェックなどをしていきます。