このサイトは 「KU歯科クリニック」をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。
欠損した歯の治療においては、インプラントではなくブリッジや入れ歯を選択する人も多くいらっしゃいます。その最大の理由は治療費であるとされていますが、中には「インプラントは危ない」という先入観から、選択肢から外してしまうケースもあるようです。
インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋入させる治療法になります。
顎には重要な血管や神経が存在するため、確かに経験の浅い歯科医師が執刀する場合にはリスクを伴います。
実際に、極めて稀なケースにはなりますが、インプラントの術後に顎に麻痺が残ったという事例も。このことからも「インプラントは危ない」という、噂が広まっている背景となっています。
「インプラントは危ない」という噂が立つきっかけとなったのが、2007年に起こった不幸な事故でした。
当時70代であった女性患者は、ある歯科クリニックでインプラントの治療を受けていました。
一見、大きな問題がなく終了に向かっていた治療でしたが、アパットメントの取り付けの際に異変が発生。舌の裏にある口腔底と呼ばれる部分に極度の腫れが出現したのです。
出血があると考えた歯科医師は、止血などの応急措置を行ったものの、やがて患者は脱力。患者は翌日、出血を原因として窒息による死亡が確認されました。
この事故がマスコミでも大々的に報じられ、「インプラントが危ない」という噂が先立つきっかけとなってしまったと推測できます。
インプラントは、特殊かつ高度な技術を要する治療となります。その特殊性を十分に習熟せず、かつ症例も少ない歯科医師がインプラントを安易に行った場合、まれに前述したような神経損傷といった事故が起こる可能性はあります。
一方で、インプラントの経験や技術力の備わった歯科医師にとってみれば、インプラントはさほど難しい手術ではありません。現に、ミスなく日々何本ものインプラントを行っている歯科医師がいるのがその証拠です。
それは歯のインプラント治療に限らず、いかなる治療においても同じくリスクは伴うということが言えると思います。
つまり、信頼の置ける確かな技術を持った歯科医師を受けるならば、インプラントは決して危ない治療ではないということです。