このサイトは 「KU歯科クリニック」をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。
インプラントには寿命があると言われています。実際には、メンテナンスをしっかりと行っている方のインプラントに寿命が訪れたというケースをほとんど耳にしませんが、万が一、寿命が訪れた場合には再手術が必要となるケースもあります。
インプラントの寿命とは、具体的にはインプラント体(人工歯根)が脱落した状態を指します。インプラント体の上に装着する被せ物だけが取れた状態は、寿命ではありません。
インプラント体に寿命が訪れる原因は、多くの場合、インプラント周囲炎です。治療後のアフターケアが不十分だったため、インプラントの周囲に細菌感染が生じ、やがて炎症が歯槽骨へと至ってインプラント体が脱落します。
なお、アフターケアを適切に行っている患者からは、インプラントに寿命が来たという声がほとんど聞かれません。
インプラントの再手術の要領は、基本的に初回手術と同じです。脱落した部分に再度インプラント体を挿入し、骨と結合させたうえで上部構造を装着します。
再手術は、できれば初回手術を受けたクリニックで受けるのが良いでしょう。同じクリニックであれば、患者のインプラントに関するデータがそろっているので、再手術をスムーズに受けることができるからです。執刀する歯科医師自身も、患者の口の中の特徴を覚えている可能性があるため、適した手術を受けることができるでしょう。
インプラントメーカー等の保証期間内(通常は5~10年)であれば、原則として無料で再手術を受けることができます。ただし、保証期間内であっても有料となるケースがあるので注意しなければなりません。
インプラントの状態を良好に維持するために、患者は術後、定期的に歯科クリニックで検査を受けなければなりません。この検査を怠った場合、インプラントの脱落は患者の自己責任とみなされ、再手術費用が患者の全額自己負担となります。
喫煙は、インプラント体と骨との結合を弱くします。よって喫煙者がインプラントを受ける際には、歯科医師から禁煙を強く勧められるでしょう。
禁煙しない患者に保証は適用されない、という決まりはありませんが、多くの歯科クリニックでは、喫煙を原因とするインプラントの再手術を有料としています。
保証期間内に有料で再手術が必要となる患者の場合、その多くは、初回手術のときよりも口の中の状態が悪化しています(悪化したからインプラントが脱落する)。
悪化した口の中の治療費も考慮すると、初回手術よりも高額な治療費がかかる可能性があります。
インプラントの寿命に関しては、以下のページで歯科医が詳しく解説しています。参考にしてください。