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「インプラントを入れたけど、なんだかしっくりしない感じ」、「インプラントを入れたところが痛い」、「インプラントがぐらつく」、「インプラントが抜けてしまった」。こういったインプラント治療後の悩みがよく聞かれますが、なんとなく歯科医に行きそびれてしまい、結局はそのままにしている人も多いようです。
ですが、問題を抱えたままのインプラントを放っておくのは非常に危険です。なるべく早く交換したほうがいいでしょう。ここではまず、インプラントを交換する前に知っておきたいポイントを紹介します。
そもそもインプラントの交換が必要かどうか、まずは歯科医の診察を受けましょう。その結果によって、インプラントの上部構造(歯の部分)だけを交換すればいいのか、インプラントの本体ごとすべてを交換しなければならないのかが決まります。
インプラント本体は骨の中に埋まっているので、そこが破損することはまずありません。ただし、インプラント周囲炎などを起こして骨がやせてしまった場合は、インプラントを丸ごとすべて交換しなければならないでしょう。
基本的には、いま使っているインプラントを入れてもらった歯科医院で診察してもらったほうがいいでしょう。
インプラントはメーカーによってサイズや形状が違います。インプラントメーカーは数多く存在し、いざインプラントを交換するとなっても、その歯科医院で取り扱っていないメーカーの場合、時間的にも費用的にも負担が大きくなる可能性があります。ただし、以下のような場合は他院での交換を検討したほうがいいかもしれません。
このような場合は他院での治療やカウンセリングを受けることがおすすめです。転院となる場合は、最初に治療した歯科医院からのカルテや治療状況の引継ぎなどが必要となるケースもあるため、まずはこれまでの治療状況や抱えている悩みを相談してみましょう。
インプラントには保証がついていることが多く、その期間内であれば無償もしくはそれに近い費用で交換してくれるでしょう。しかし、定期的なメンテナンスを受けていない、またはケアを怠っていたことによる不具合であれば、残念ながら交換に保証は使えません。
インプラントを撤去して再度埋入するには、検査費用や手術費用、そしてインプラントの代金などが必要です。
インプラント交換後のケアは、基本的に初回の治療後と同じです。定期的なメンテナンスをきちんと受け、ブラッシングなどのセルフケアもしっかり行なってインプラントを長持ちさせるよう心がけてください。
明らかな不具合が見てとれる場合は交換が必要ですが、患者さんからしてみると、別に大したことではないのかもしれない、歯科医師に申し訳なくて再治療を言い出せない、そう考えてしまうことも多いようです。
気持ちはわかりますが、自分自身で判断するのは危険です。少しでもおかしいと感じたら、必ず歯科医師に相談しましょう。
明らかなインプラントの破損や脱落は撤去が必要です。また、何らかの原因でインプラントに炎症が起こり、強い痛みや膿が出ている場合は撤去することがあります。
インプラントの撤去に関するお悩みなら…
実績豊富な歯科医師が回答するFAQ
インプラントがぐらつく原因は、上部構造のねじがゆるんでいるだけというケースが多いようです。だとすれば、ねじを締め直すだけで問題は解決します。
また、インプラント周囲炎のような重大なトラブルが起きていないのであれば、周辺の治療だけで解決することもあります。
不具合を抱えたままのインプラントを放置していると、かみ合わせが崩れたり、口の中のトラブルが起きたりと、別の問題が発生するリスクが高まります。なるべく早く歯科医師に相談すべきです。
インプラントは噛む力が強いので、不具合をそのままにしておくと周辺の歯にも負担がかかって全体の歯列が崩れるおそれがあります。
そして、かみ合わせは全身の骨にも影響します。歯列が崩れていると骨格の歪みにもつながり、以下のようなトラブルのリスクを高めます。
交換の原因がインプラント周囲炎の場合は、できるだけ早く対処すべきです。インプラント周囲炎の進行は通常の歯周病よりもずっと早く、放置しているとどんどん悪化し、以下のようなトラブルのリスクを高めます。
少しでもインプラントの不具合を感じたら、まずは歯科医師に相談するのがいちばんです。しっかり診察を受け、そのときの状態に適した治療を選択してもらいましょう。
その際は、インプラントを交換するしないにかかわらず、インプラント治療の実績が十分な歯科医師に相談すべきです。インプラントは失った歯を取り戻せる優れた治療法ですが、それを活かすのは高い技術と知識を持った歯科医師であることが大前提です。歯科医院は慎重に選びたいものですね。