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インプラントの失敗、 その理由とは

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骨量が足りないときの手術

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十分な骨量がない場合は、どうする?

インプラント治療を行うには、まず大前提としてインプラント体を埋め込む部分の骨がしっかりしたものでなければなりません。骨に人工歯根を入れるわけですから、十分な幅と深さが必要です。ちなみに骨の大きさは少なくても約6mmの幅で、高さ10mm程度は必要です。

骨が足りなくなってしまう原因とは?

口腔内が健康であれば何の問題もありませんが、インプラント治療を受けようと考えている人の多くは、口腔内に何らかの問題を抱えていることも少なくありません。
例えば歯周病や歯槽膿漏に罹っていると、歯を支えている歯槽骨が溶けてしまい、インプラントを入れるには骨が足りない状態になっていることがあります。また、歯が抜けたままで長期間そのまま放っておくと、歯の部分に適度に刺激が伝わらないために骨がやせ細ってしまいます。
入れ歯の方も注意が必要です。入れ歯が合っていないと、様々な方向から歯肉に圧力がかかってしまいます。こうなると、歯肉の下にあるあごの骨が圧迫されて骨が吸収されてしまい、結果、骨がやせ細ってしまうのです。
年齢による骨の変化もあります。歳をとればとるほど代謝機能が衰えてしまい、骨に影響を与えます。女性の場合は閉経後に一気に骨密度が落ちて、骨粗しょう症になることも考えられます。

こうした骨のトラブルを抱えている人は、結構な割合で存在します。骨にトラブルを抱えた患者さんがインプラント治療を進めていくためには、治療を始める前に弱った骨の状態を改善させる処置を施していく必要があります。
ただ、ひと昔前は、骨が足りなければインプラント治療そのものが受けられませんでした。現在は歯科技術の進歩により、失われた骨を補う技術が発達していますので、どのような骨の状態だとしても、それに対応できる治療方法によって、インプラントを埋め込むことは可能となっています。

骨不足でインプラント治療ができない時の対処法

骨移植による骨造成

骨の補強・補充でよく用いられるのが、自分自身の別の部位の骨を移植する方法です。インプラントを埋める部分に他から取ってきた骨を移植して、厚みや高さが適度な具合になるように調整していきます。
整形外科では昔から行われている手法で、技術的にも確立された方法です。自分の骨を使うので、身体への親和性が高いのも特徴です。
自分の骨があまり採取できない場合は、人工骨を混ぜて使う場合もあります。歯科治療における骨移植はたいていの場合、顎骨に近い部分から採ってくることが一般的。
大量に骨が必要な場合は、腰骨の上にある腸骨や脛骨から移植されることもあります。もちろんこうなってくると整形外科による大掛かりな手術となりますので、入院する必要も出てきます。

GBR(骨再生誘導法)

こちらは簡単に言ってしまうと、人が本来持っている骨造成の機能を用いた骨再生方法です。骨がなくなった部分にメンブレンという人工の膜を使って空間をつくり、そこに骨の元になる血液を貯めて骨造成をしていくやり方です。
このメンブレンは体内に自然に吸収されてしまうので、後で取り出す手間もありません。この治療法は患者さんの状態によって、インプラントを入れる前に処置する場合と、埋入手術と同時に行われるパターンがあります。

ソケットリフト

上顎の奥の骨が薄い場合によく採用される方法です。
インプラントの埋入時に、上顎の骨を少しだけ残しておきます。その骨ごと上顎臼歯部の上部にある上顎洞を覆っている粘膜を持ち上げ、そこに骨を増やしていきます。それと同時にインプラントを埋め込みます。
上顎骨の下に穴を開けて骨移植をするため、外科的な侵襲度合いが少ないといわれています。

サイナスリフト

上顎洞の内壁にある粘膜を持ち上げて、その下に骨移植をして上顎骨に厚みを持たせます。これによりインプラントを埋めても上顎洞を突き抜けないようにする方法です。
サイナスリフトは外科的な侵襲度合いが高いとされ、施術する医師の力量によっても成功率が左右される難しい施術です。術後に腫れや痛み、出血があることも多く、また時には副鼻腔炎や上顎洞炎といった病気を招く可能性もあるため、この術式で治療を受ける場合は担当医の高い技術力が必要です。

仮骨延長法

骨に切れ目を入れて、骨自体をゆっくりと伸ばして骨を延長させていきます。この方法は骨移植をする必要がないので外科的な侵襲が少ないといったメリットがあります。
ただ、骨を延長させる時に特殊な器具を一定期間装着しなければならない不便さがあります。仮骨延長期間は補綴物を装着できないといった欠点もあり、現在では骨折や腫瘍の切除などの特別な治療が必要な場合でしか採用されていないでしょう。

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