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街中には歯科医院の看板や広告がたくさん見られますが、最近は診療項目として「インプラント治療」を扱っているところが増えたように思われます。
患者さんからすれば、治療が出来るところが増えるということは一見良いことのように思えるかもしれません。ですがインプラントは「外科手術」であり、高度な技術や安全や痛みに配慮された最適な設備環境が求められます。そのため、どこの歯科クリニックでも同レベルのインプラント治療が受けられるというわけではありません。
つまり、インプラント治療で失敗しないためには、インプラント治療の実績が豊富なクリニックを選ぶことも大切なのです。
2018年現在、歯科医院数は全国に7万件近くあるとされています。そのほとんどが小規模の個人医院であり、スタッフも多くて4人程度のクリニックが多数。
街の歯医者さんを想像してみてください。歯科医が1~2名で、虫歯治療から矯正や審美、インプラントまで、ひとりの医師がすべて行っているといった場合が少なくないでしょう。総合歯科医療と言えば聞こえは良いですが、ことインプラント治療は、専門性や高度な技術、治療設備が求められます。
個人医院で全てをこなすには、やはり無理があると言わざるをえません。
インプラント治療を行う医師が持ち合わせておくべきものとしては、外科的な知識と経験、そして技術。歯茎を切り開き、骨を露出させてそこに異物を入れるインプラント治療は、どうしても普通の治療以上に出血や神経損傷リスクが伴います。こうした不測の事態に的確に対処出来る能力も求められます。
またインプラントを埋めたあと人工歯を被せるため、それを正確に作る技術も求められます。これをおろそかにすると噛み合わせにも影響し、結果として患者さんが満足を得られない治療結果になってしまいます。
さらに施術後は長期間にわたり、歯周病対策のためのメンテナンスを行っていかなければなりません。これら一連の治療を、高いレベルや設備のもとで行っていく必要がインプラント治療には求められます。そのため、治療を行うクリニックや医師には「総合力」と「実績」が求められます。
しかし、どのくらいの実績があれば「実績が豊富」と言えるのでしょうか。
その目安は、月に約16本以上の施術、年間で200本~300本くらいの実績を持つ歯科医やクリニックであれば、まず間違いなく「実績豊富」と言えます。
数字だけではなかなかイメージがつきにくいかもしれませんが、200~300本を年間でこなそうと思うと、比較的簡単な症例だけを施術していたのでは難しいと言われています。
柔らかい上の奥歯や骨が痩せている下の歯、骨が少ないケースなど、難易度が高い症例も対応していかなくては、年間200~300本はなかなか達成出来ません。
逆に言えば、200本以上の治療を年間でこなしている歯科医やクリニックは、さまざまな口腔状態やインプラントの難治療に対しても経験があり、知見や技術があると判断することが出来ます。
歯科治療を行う歯科医にとって、知識や美的センスはとても大切。ただインプラント治療においては、それらに加えて技術力が最も重要な要素となります。ですが技術力に関しては、治療を数多くこなしていくことでしか身につけられません。
クリニックの実績数が重要なことはわかっていただけたと思いますが、ではどうすればインプラント治療の実績を調べることが出来るのでしょうか。
まずは、気になる歯科医院のホームページをチェックしてみてください。インプラント治療に自信を持っているクリニックなら、実績や症例数をはっきりと数字で示しています。医師がドクターブログを開設している場合は、そちらのプロフィールに掲載されていることもあります。
もしどこを見ても症例数が書いていない場合でも、医師が専門医や指導医の資格を持っているかどうかでも、症例数を判断することが出来ます。
専門医や指導医といった資格は、それぞれに規定された症例数を超えていなくては取得することが出来ないからです。
専門医なら、上部構造装着後3年以上経過した症例を20症例以上。指導医では、上部構造装着後3年以上経過した症例を100症例以上経験している必要があり、またカウントされる症例の施術内容も細かく定められています。
インプラント症例数・実績数があやふやなクリニックはなるべく避け、実績豊富なクリニックを選ぶことが、インプラント失敗を予防する重要なポイントのひとつです。