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インプラントの種類について解説します。インプラント体や上部構造(被せ物)など、視点を変えながら、それぞれの種類の違いを確認してみましょう。
インプラント体とは、天然歯で言えば歯根のこと。顎の骨と結合し、インプラントの上部構造を支える大切な部分です。
日本では約20種類のインプラントが販売されていると言われています。それらのうち、代表的な4種類を見てみましょう。
世界各国でのインプラントのシェアを誇る、ノーベルバイオケア社(スウェーデン)のスタンダードなインプラント。安定的な機能性で人気です。
同じくノーベルバイオケア社から販売されているワンピースタイプのインプラント。ワンピースタイプとツーピースタイプの違いについては後述します。
世界各国で使用されている大手インプラントメーカー、ストローマン(スイス)が販売するスタンダードなインプラント。35年以上の臨床実績、適応症の広さが特徴です。
ジンマーデンタル社(アメリカ)が販売しているインプラント。初期固定が不要のため、顎の骨が柔らかい患者にも有効なインプラントです。
上部構造とは、天然歯で言えば、歯茎から上の部分のこと。一般に「被せ物」などと言われることもあります。口を開いたときに目につく部分なので、審美性も要求される大切な部品です。
インプラントで用いられる代表的な上部構造を4種類見てみましょう。
ジルコニア(人工ダイヤモンド)でできた上部構造。審美性の高さが特徴です。
すべての部分がセラミックでできた上部構造。審美性は高いものの、ジルコニアに比べると耐久性は低めです。
セラミックとプラスチックを混ぜて作った上部構造。価格はリーズナブルですが、耐久性や経年変化にやや難があります。
金属の上にセラミックを焼き付けて作った上部構造。強度はあるものの、金属アレルギーのリスクがある患者には適用できません。
インプラントは、その部品の数によってワンピースタイプとツーピースタイプの2種類があります。
インプラント体と上部構造、2つの部品からなるインプラントです。外科手術が1回で済むことから、ツーピースタイプに比べて治療期間が短いというメリットがあります。
部品の数も少ないので、一般にはツーピースタイプよりも治療費がリーズナブルです。
インプラント体と上部構造に加え、両者をつなぐアバットメント、計3種類の部品からなるインプラントです。通常、2回の外科手術が必要となりますが、顎の骨の状態に左右されにくい点や、ワンピースタイプに比べて細菌感染リスクが低い点などがメリットです。
なお、日本の歯科医療の現場では、多くがツーピースタイプを採用しています。