このサイトは 「KU歯科クリニック」をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。
歯科医院に通い始めると、1度や2度の治療では完了しないことがほとんど。とくにインプラントの場合、個人差はあれど、2ヶ月~半年程度は通院するのが普通です。インプラントの相談に行って、虫歯治療等の別途治療が必要になった場合は、さらに通院期間が延びるでしょうし、アフターケアや歯周病予防のために、インプラント治療後も通い続ける場合も多々あります。
そんなとき、急な引っ越しや、医師との相性が合わないなどの事情で、治療途中で歯科を変える必要があるケースも当然あります。虫歯治療などであれば、転院して新しいクリニックに通うのもそう難しい話ではないでしょう。ですが、これがインプラント治療になるとどうでしょうか。
インプラントは、治療前の診察からアフターケアまで、一貫した治療計画の元で進めていくのが本来あるべき姿。
インプラントは特殊な治療方法のため、はじめに治療を受けたクリニックで使用しているインプラントメーカーの部品や施術方法に、転院先が対応していなければ治療を続けられないというような、様々な制約があります。
ただ、どうしても転院する必要がある場合は、下記のことに取り組んでください。
いざ転院することが決まったら、まずはインプラント治療を行なったクリニックの歯科医師に、紹介状(診療情報提供書)を書いてもらいましょう。歯科医師とどうしてもソリが合わないという理由から転院を考えている方も、「引っ越しする」などと伝えて、紹介状を書いてもらうようにしてください。
この紹介状には、インプラントの種類や治療経過が書かれているので、転院先での治療をスムーズに受けるために大事なものになります。
インプラントは特殊な技術です。インプラント治療経験のある医師は多くいるかもしれませんが、あなたが治療したインプラントに、転院先のクリニックが対応できるかどうかは未知数です。施術を受けたインプラントの専用器具を、転院先では扱っていなかったり、同じメーカーのものだとしても、部品の規格や器具などが微妙にマッチしないことも多々あります。
紹介状に記載されている項目の中で、「インプラント製造メーカー」「インプラントの種類」「インプラントの直径の大きさ」といった項目は最低限確認をして、これらに対応できる転院先を探さなければなりません。
近年は世界中にインプラントメーカーがあり、国内で流通しているものでも50~100社のインプラントが使用されています。その全てが規格やパーツの統一がされていない事情もあり、事情があって転院したくてもできず、最初に施術を受けたクリニックに通うことを強いられる患者さんが多数います。
ですが、転院を諦める必要はありません。転院先のクリニックに、複数のインプラントメーカーのシステムを採用していたり、積極的に新しい技術や知識を採り入れている医院を選べば良いのです。
クリニックの中には20種類以上のインプラントメーカーに対応しているところもあります。転院前に、必ずご自身の治療に使用されているインプラントの種類を確認し、転院先を探すようにしましょう。
もし診断書がない場合や、埋め込んだインプラントのメーカーや種類がわからない場合は、インプラントの資格をもっている医師のいるクリニックへ相談へいき、チェックしてもらいましょう。
ただ、インプラント治療の転院にはこうした複雑な事情があり、受け入れ対応ができるクリニックは多くありません。転院者を受け入れられるクリニックには、複数のインプラントメーカーのインプラントシステムの用意や、充実した設備、医師の深い知見や高度な技術が必要だからです。
逆の見方をすれば、転院者を積極的に受け入れているクリニックは、必然的に設備や技術が整っているクリニックと言えます。
また、インプラントは治療中だけでなく、治療後も定期的なメンテナンスが必要な施術です。インプラントを長持ちさせるためにも、たとえインプラント治療自体が完了していたとしても、かかりつけの歯科クリニックを新しく見つけて定期健診に通うようにしましょう。
また、もし転院前のクリニックでインプラント治療の保証制度などに加入しているならば、新しいクリニックでも保証が効くかどうか確認しましょう。保証によっては転院先でもインプラントに問題が起きた際の再修復・再手術費用を負担してもらえることもありますよ。